ムーミン絵本 全4作品
日本語版は1991年に発売されていたが、2019年に原書を忠実に再現した、新装改訂版が発売された(「ムーミンやしきはひみつのにおい」を除く)。
それからどうなるの?
トーベ・ヤンソンが1952年に発表した、最初の
絵本。贅沢に多色インクを使用し、ダイカット
もふんだんに施された原書を、忠実に再現した
新装改訂版。
(
講談社BOOK倶楽部より)
早朝、ミルクの缶を持ったムーミンが暗い森をぬけて、家に向かって歩いていると……。
ページの中に切りとり線がついていて、切りとった穴から次のページが見える仕掛けになっています。文中のキーワード「さてさて、それから どうなるの?」という言葉とともに、次はどんな展開になるのかと、わくわくしながら楽しむことができます。この切りとり線は「もったいないから切りとらない派」「いさぎよく切りとる派」にわかれるようです。ちなみに私は「切りとってなんぼ派」でした(笑)。もちろん、仕掛けの楽しさだけでなく、ヤンソンさんのイラストも素敵です。
さびしがりやのクニット
- 文・絵:トーベ・ヤンソン
- 翻訳者:渡部 翠
- 出版社:講談社
- 発売日:1991年6月19日
- 定価 :1,600円 + 税
- Amazon
Rakutenブックス
トーベ・ヤンソンが1960年に描いた2冊目の
ムーミン絵本は、愛と勇気の物語。美しい
色彩と細やかな描線を、贅沢な多色刷りで
忠実に再現した、新装改訂版。
(
講談社BOOK倶楽部より)
小さな家に1人で住んでいた小さなトロールのクニットは、ある朝、家をとびだしました。ひとりぼっちのクニットの旅が始まります。
タイトルの通り、主人公はクニットです。また、作品中にフィリフヨンカやヘムレンさん、スナフキン等は登場しますが、ムーミン一家は登場しません。フィンランドの夏の描写が美しく、楽しげです。
ムーミン谷へのふしぎな旅
トーベ・ヤンソンが1977年に描いた、最後の
ムーミン絵本。水彩画による美しい描写を、
忠実に再現した新装改訂版。
(
講談社BOOK倶楽部より)
スサンナが新しいめがねをかけると、今までの世界が一変して……。不思議で無気味な世界を旅します。
主人公はめがねをかけた少女スサンナです。ヤンソンさんのイラストがたいへん美しい絵本です。旅する部分のイラストが暗く無気味な色調であるぶん、花や緑に囲まれたムーミン谷のイラストがより明るく美しく感じられます。
ムーミンやしきは ひみつのにおい
Skurken i Muminhuset
- 著者 :Tove Jansson
- 写真 :Per Olov Jansson
- 言語 :スウェーデン語
- 出版社:-
- 発売日:1980年
- 定価 :-
29ページ。
※洋書
SKURKEN I MUMINHUSET
- 著者 :Tove Jansson
- 写真 :Per Olov Jansson
- 言語 :スウェーデン語
- 出版社:Schildts Förlags
- 発売日:2010年12月30日
- 定価 :-
1980年発行のものから増補し
再発売された。
48ページ。
※洋書
- 著者 :トーベ・ヤンソン
- 写真 :ペル・ウーロフ・ヤンソン
- 翻訳者:渡部 翠
- 出版社:講談社
- 発売日:2014年10月22日
- 定価 :1,800円 + 税
- Amazon
- Rakutenブックス
トーベ・ヤンソン生誕100周年
記念イヤーに発売された待望の
日本語版。
48ページ。
真夜中のムーミン屋敷に謎の侵入者!いち早く気付いたミイが捜索を開始します。さて、その正体は……。
立体模型のムーミン屋敷に人形を配した写真絵本です。
このムーミン屋敷を製作したのはトゥーリッキ・ピエティラさん、ペンッティ・エイストラさん、トーベ・ヤンソンさんです。人形の製作はトゥーリッキ・ピエティラさん、ハンス・クリングさんによるもので、表情の仕上げはすべてトーベ・ヤンソンさんがしています。写真撮影はトーベ・ヤンソンさんの弟であるペル・ウーロフ・ヤンソンさんが行いました。
ちなみに、英語タイトルは「The Villain in the Moomin House」で、「An Unwanted Guest」とも呼ばれています。